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| The Hurlingham Club |
このクラブは ロンドンにあって ロンドンだけではなく ヨーロッパ全土 いや 世界中の有名人やら 大金持ち達の特別な会員制クラブなのだ。
私が ロンドンで オーペアをしていた頃・・・もう 50年以上も前の頃 このクラブに足をふみいれたのだ。
中は まるで グレート・ギャツビーの世界。 優雅で豪華な映画のセットみたいに どこもかしこも 一般の社会とはまるで違っていた。
私がオーペアをしていた 家族がここのメンバーで 私も一緒に入れたのだ。 その家族もまた とんでも無い大金持ち。 超豪華絢爛のマンションをロンドン中心部に持ち 何人ものメイドやら 召使い的な人間がいて・・ 金モールを肩に乗っけた ドアマンがドアを開ける・・。
そとに出た途端 運転手付リムジンが目の前に来る。 まるで 女王様になった様に ドアと言うドアは 機械ではなく 人間がどこでも自動的に開けてくれる。
ショッピングに行っても 指さして あれを・・ とか これを・・とか言うと それが購入されて 買い物が終われば また リムジンに乗って 金モールを肩に付けた ドアマンが うやうやしく ドアを開ける。
買った物は リムジンと共に 去ったと思ったら すぐ マンションに誰かの手で届けられる。
私はその家の娘の家でオーペアをしていたが・・ ちょっとの期間 その娘の両親の家に住むことになって そこが 超豪華なマンションだったのだ。
私に宛てがわれた寝室は 超デカイ 何十畳もある広さ ベッドはキングサイズ。 勿論 デカイバスルーム付き。
そのマンションにある寝室は 全部 キングサイズベッドの バスルーム付き。 フロアー全部が その家の敷地になっているから 広い 広い!
100人以上の招待客が収容できる 大広間もある。
メイドが 私のご飯も腹減ったと言えば その都度三食作ってくれる。まるで お姫様の暮らしなのだ。
が・・ 私は 根がお姫様ではないのだから それが 楽しくもなく うれしくもなく・・ メイドと言う人と仲良くなって 彼女の私に作ってくれる 料理に興味があり・・その作り方をいつも 習っていた。
彼女のやるアイロンがけなんか 家族全員の服 下着まで まるで 新品の様なアイロンがけで 目を見張った。
彼女は スペインから 連れて来られたとの事。 英語もあまり話さなかった。 家の奥さんが 一から英語を教えたと言っていた。 という事で メイドさんの英語は 奥さんが一番理解していた。メイドさんの英語はスペイン語にしか聞こえず 私は ほとんど理解できなかった・・。
ある日 その Hurlingham Clubの ゲスト券ってのを 奥さんが私にくれた。 つまり 私も そのグレート・ギャツビーの 豪華絢爛の世界で ゆっくり楽しんで来なさい・・といわれた。
奥さんって言う人は 背がたかく 色は真っ白 ほっそりした スタイル抜群! そして 常に ハイヒールを履いている人。 家の中でも ハイヒール。
夜出かける時は ダイアナ妃が着る様な肩と背中を全部出した ロングドレス。 旦那は燕尾服。
そんな輩の行く クラブに私は ノコノコと一人で出かけて行った。 大きな厳しく取り締まっていそうなゲートの男達は 私が歩きで ゲートに近づくと・・・
「お前 なんだ?!」 って顔で 険しい顔。 私が握りしめていた "ゲスト券"を見て・・ ま~ いい・・はいれ・・。 と言って 入れてくれた。
はいったからって 言って 私が 映画俳優の有名人とか 超お金持ちのお姫様的に出来るか? って言うと どう見たって あたしゃ~ 田舎から出てきた 能無しのメイドとしか見えない。
今でも 覚えているのは プール脇で 足の長い 女達が 長椅子で 優雅に横たわっていたけど・・ 私がウロウロしていたら ジロジロと私を見る。
そのクラブのどこをウロついてみたとて 迷い込んだメイドにしか見えない・・。 早々に退散した。
多分 今 私が そこに入ったとて・・ やはり メイド以外の何者でも無いと思う。 そこには 全くもって 有色人種は居なかったからだ・・。 多分 今は 少しは 有色人種もいるかも・・?
今 私が 打ち解けて ゆっくりできるのは 南米の田舎街の様な所・・ 東南アジアの裏通り・・ 大阪の西成地区・・ そんな所なら ゆっくり 出来る。
50年前は 自分自身がどんな人種なのか? 全く知らなかった・・。

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