2026年2月28日土曜日

とりあえず 生きる

毎朝 起きると いの一番に ベランダに出る。 なんか 部屋の中に くぐもった空気が 一気に 爽やかに流れる空気に変わる。

しばらく ベランダで ぼけ~~っと している。 朝は 車が 行き来して 世間は みんな せっせと 仕事してるんだなぁ~ と思う・・。

が 人も歩いている・・。 みんなが みんな 仕事に向かっている訳ではない・・。 犬の散歩をしている・・ ベビーカーを押している人もいる。 ベビーカーを押してるのが 必ずしも ママである事はない・・。 若い男性も結構 おしてる。

ヨボヨボの老人も よった・・よった・・ と杖をつきつつ 歩いている。 老人と腕を組んで 老人に合わせてユックリと歩いている若者がいたりもする・・。

みんな それぞれに 朝も早よから "生活" しているのだ。 色んな人をしばらく 見つめていると・・ "さてっと! 自分も ちゃんと しなくっちゃ~ 顔でも洗って・・ あ! 洗濯もせねば・・ 食料買い出しもしないと なんも食うもんないし・・。" と その日にやらなくては行けない事柄が ドンドン出て来る。

ぶっちゃけ 顔を洗わなくても・・ 食料買い出しに行かなくても ・・・洗濯しなくても・・  今すぐ 死ぬ訳でも無い・・。

でも この世に生まれでた以上 "生活" は ちゃんとしないと・・と 最近 とみに思うようになった。 

"引きこもり"になる人の気持ちは 痛いぐらいよく分かる。 "ちゃんとした生活"を しなければいけない と言う意味が わからないのだ・・。 誰も ちゃんとした生活をしなければならない理由は教えてくれない。

ちゃんとした生活をしないと 法に反する訳でもない・・ そうなると ホームレスになったり・・ 引きこもりになって サポートがなければ 自然に餓死して孤独死となるかもしれない・・。

そして・・ そうなる人は 後を絶たない・・・。

私は 二階のベランダから 人々の営みを 眺め続けると・・ とりあえず 自分も 生活しなくっちゃ~と 言う気持ちにさせられる・・。

ニュージーランドに来たばかりの頃 沢山の不動産見学に回っていた。 ニュージーランドには 一人暮らしの老人達が 住む 小さな家が 4軒ぐらい繋がって建てられている 長屋の様な不動産が 沢山ある。 

タウンハウスと呼ばれていて・・ ニュージーランドでは 都市部によくある。 一軒家の敷地面積に 4軒ぐらい 小さい家が建てられるので 賃貸にしても 売買物件にしても 大きな利益が入るので・・ ガンガン建てられる様になった・・。

で! 私は そういう物件を見ると 道路側から 奥の方へ 並んでる長屋の一番奥のが 一番高いでしょ? と不動産屋に言うと いやいや 道路側に ある 一番前に家が 一番人気で 高いのですよ~! と 言う・・。

私は いやいや 道路側に家は 道路に面してうるさいし・・ 奥の家は 一番静か・・ とりあえず 完全プライバシーが保たれる。 他の家は 全部 自分家の前を人が通る・・車が通る・・でも 一番奥なら 自分しか 足を踏み入れないから 一番いいに決まってる! と言っても・・・

とりあえず タウンハウスと言うのは 老人向けに建てられている場合が多いので 日がな一日 お茶でものみながら 外を眺め・・ 道路を通る人と眺め・・ 社会から 遮断されていないのが 魅力なんです・・と 不動産屋が言う。

まだ 30歳代だった 私は "いやぁ~ わからん・・ 理解できん・・" で 終わったが・・・ 今朝 今 ベランダに 座って 外を眺めつつ・・ "自分も生活しなくっちゃ~" と 思えるのは 外の人々が ちゃんと生活を営んでいるのが 見えるからなのだ・・。

あれから もう40年近く・・・ やっと あの道路側の家が 一番高い理由が 分かった気がした・・。

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