2024年1月22日月曜日

完璧な宿

 いつも 宿を決めるのに苦労する。 なんでも良さそうで 自分は 結構なんでもいいわけではないのに 最近気づく。

友人が 「のりこさんって いつでも ホームレス生活ができるような気がする」と言われた時 とんでもなく嬉しかった! 自分は 基本的な物 最低限の水と食いもんさえあれば 後は どうにでもできる自信がある。 雨露しのげる所を見つけるのも上手い。 都会だと高架下とか・・公園のブッシュの中とか・・もちろん 山なら もっと簡単に雨露しのげる所は見つけられる。

なので 宿なんて 絶対にどんな所でもおっけー! と思うが そうは問屋は下ろさない。宿と言うところは 集合住宅と同じで 色んな人と同居しているから 他の人間が 私を悩ますのだ・・。

ホームレスとは訳が違うのだ。

一番我慢ならないのが・・匂い。匂いだけは 逃げようにも逃げられないのだ。  匂い消しのつもりで 花の匂いスプレーとか 匂い袋とか そういう物が置いてあると もう 絶対にそこで寝る事は不可能。

一回東南アジアでは安くの洗濯屋さんがあって 数時間で洗って乾かしてアイロンをかけてくれる。 それが 絶対にダメなのだ。 なぜか?! それは 柔軟剤の匂いで 吐き気がしてくる。

自分で 完璧に洗い直すと言う羽目になり 二度と洗濯屋には出せない。 夫はほんの100円 200円の料金でパンツまでアイロンかけて仕上がってくるので るんるん!

私は シルクの自分で作ったお気に入りのワンピースを盗まれた。 後で どこに行ったんだろう・・? とツラツラ考えるに・・東南アジアの洗濯屋に出して 戻って来てないのが発覚!

話がそれた・・。

宿で 二番目に我慢できないのが 外の空気が吸えない・・・これは致命的にキツイ。 高級ホテルやら 高層ホテルには絶対に泊まれないのがそれだ。 デッカイ窓があるが 開けられない。

ってことで 私が日本での一番のお気に入りは 大阪のアイリン地区にあるホテル。 一泊2000円以下で個室 外気が吸える窓付き。 匂いは一切ない・・枕から 加齢臭だの人間の油脂の臭いだの・・安香料だのの臭いも一切ない。

見かけはボロボロ ありとあらゆる所が壊れそうに荒れまくっている部屋でも 真っ白なパシッとしたシーツ一式でおおわれているベッド。

個室の中には フラットスクリーンテレビ・自分専用エアコン・高速ネット と 必要な物は全て 最高に良い。つまり 最低レベルの宿が私にとっては 最高レベルの宿なのだ。

でだ! ここブエノスアイレスで借りたスタジオも 最高と言ってもいいかも? 

つまり・・全て無臭、真っ白なシーツ類・大きな部屋に大きなベッド・バスルームは暑いお湯がふんだんに出るシャワー・調理に必要な物全て揃ったキッチン・クローゼット そして  この国では絶対に欠かせない 金庫。

お金を持ち歩く訳には行かない・・ 現金は絶対必要な国、ましてやインフレで 札束を毎日持ち歩かなければならない。 部屋には もっと多くの札束を置いて置かねばならない・・。

部屋には 頑丈な二段構えの鍵がかかるが・・ 宿の管理者は 誰でも部屋には入れる・・。 が! 金庫は 自分で暗証番号を設定するので 誰も開けられない。 例え宿の人であっても 暗証番号を知らない限り 開ける事はできない。 

もし ロックしてチェックアウトしたら 客が払った宿代用のクレジットカードから 金庫開け業者に払う料金を引かれるシステムになっている。

と言うことで 安心して使える金庫は必需品。 

一番 私が気に入ったのは 小さいけど 自分専用バルコニーがあることだ。 いくら暑い日でも 朝と夕方から夜は ずっとバルコニーから離れたくないと思うほど そよ風が吹いて心地よい。 思わず 外気にふれると大きな深呼吸をしてしまう。 

洗濯物も紐を渡して 洗濯バサミで留めて置くと アッと言う間にカラッと乾いてしまう。

もちろん! 高速・無制限ネット、フラットスクリーンテレビ・最新式大型エアコン付き。

この宿どちらかと言うと全ての設備が老朽化はしているが、料金は 一泊3500円程度。立地はわりと安全地区で タンゴには どこでも簡単に行ける かなり便利な場所。 つまり 私にとっては 完璧と言っていいかも・・?


この宿のエレベーターは おっとろしい程 暗くて重たい。 最初 かな〜りまごつく。 まず 最初に牢屋の鉄格子風の扉を開ける。 そして 奥の鉄でできている蛇腹ドアを開く。 最初この蛇腹ドアが テコでも動かんので 壊れてるのか〜? と 思いつつ 両足を踏ん張って 力みながら開いたら やっと動いた。 慣れるとコツがわかるのだ。

このタイプのエレベーターは イタリアの安宿でも使った・・。 結構 慣れるのに時間がかかるのだ。

自分の部屋の暗証番号も忘れてはいけない。 万が一の為に 常にメモを持ち歩く・・。 重たいドアといい 暗証番号暗記といい・・老人には 結構ムズイ宿なのだ・・。

98歳になる母親のいる介護施設のセキュリティー用 暗証番号パネルは もっと難しい・・。 老人には 脱走不可能に作られている。

つまり 暗証番号は変わらないが・・ 暗証番号パネルに現れる番号の位置が毎回ランダムに変わるのだ。 そのパネルに現れる番号は 数秒の内に消える。

まごまごしていると 又 違う位置で番号が現れる・・。

やり方を教えてもらって・・ お〜簡単! んじゃ〜 ちょっくら その介護施設から出て買い物してくるぜ! と 妹に言い・・私は暗証パネルに番号を入れようとするが・・すぐ全部消えてしまう・・何回やっても 全部の番号を入れる前に パネルが消えてしまうのだ・・。

いかん! できん! あたしゃ〜 できんのだ! しょうがなく妹に 「あたし出来ない・・やって」と頼んだら 妹は ささっと暗証番号を入れて ドアを開けてくれた・・. そして・・「あんたこの施設にぶちこまれたら脱出不可能だね・・」と言われた・・。 


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