タンゴのイベントに出かける。 人気の無い人はダンスからあぶれる。 でも リードする男は得なのだ・・。 自分から誘えるから・・。 つまり 女は選ばれないと 踊るチャンスは無い。 女たちは できるだけ会話チャンスをみつけ お友達に前もってなっておくと ダンスの際に選ばれるチャンスが訪れやすい。
なので 女達は パーティーの前に いかに いいダンサーを多く物にしておくか? がパーティーでの楽しさを左右させるのだ。
もちろん! 若くて スタイルが良くて 美しい女は 座る暇もない程 引く手あまたであるのでそんな下ごしらえは不要・。
でだ・・私がタンゴの世界に入って思った事・・発見した事は 人気のダンサーをゲットしたくても そう簡単には問屋は下ろさない・・と言う事だ。
ニュージーランドだけのタンゴの世界も狭い世間で・・ 色んなスキャンダルが 飛び交っている。とんでもないゴシップが沢山飛び交っている・・。
うらやましいなぁ~ と人を思う前に その人が 本当にうらやましく思う程 高値の花の人であるかは別問題なのだ・・と言うのも かなりわかって来た。 つまり 高値の花の人間でも 最低の人間性だったりもする。男も女も然り。
私のダンスの先生はその辺を熟知しているのだ。 彼自身 雲の上の人の様に高値の花の位置にいる。これは不動のものだ。 どんなに派手で 美しく ダンスの上手い女でも 彼には到底手が届かないのだ。 なぜか? と言うと それらの女達は ”あたしゃ~ 女王様なのよ”的ダンスを派手に展開する。
だから 私の先生とダンスをすれば まるで ダンスショーのマドンナにもなれると 信じて疑わない女達が ゴマンといるのだ。
それらの女達は 用もないのに その先生に 色々取り入って 親しくなろうとする・・そして 前もって 取り入っていれば 必ずや パーティーの時に踊ってくれると信じているのだ・・。
と 私の先生がゆっとった! まぁ~~ スリスリと いやらしく寄って来て・・あ~だ こ~だと あの手この手で ヘラヘラして来る。
が・・彼はそれが嫌いなのだ。
彼は 踊りたい人としか 踊らない。 それに徹底しているので ヘラヘラすり寄って来る輩から どちらかと言うと逃げまどっているのだ。 それが 舞台裏の真理なのだ。 私は決して そんな馬鹿気た物に巻き込まれたくはない。 タンゴがおもろくなければ 止めればいい・・とも思ってい。
私の夫は 始めたばかりで 完全なる初心者。 つまり彼と踊りたいと思う人はいない。 なので 本人はダンスを申し込む人は ダンスを始めたばかりの女性達で 彼女等は誰も知らないし・・誰もダンスを申し込まない・・と言う女の人にしか 夫は声はかけない。 そういう女の人も結構いるので 彼はパーティーを楽しむ事ができる。
彼と同じぐらいに始めた女の人だけど・・彼女は夫なんか鼻もひっかけなくなった。 彼女がダンスを始めた頃は 誰も踊ってくれないので 夫に必ず前もって声をかけてきていたのだ。 夫がパーティーに居れば 彼女は ずっと座って不人気女に見えなくて済むからだ。 だから夫は 必ずパーティーでは 彼女に言われるがまま 彼女と踊る為に出かけて行ってた様な物なのだ。 そして夫は彼女の言いつけ通りに パーティーに出かけて 彼女と踊っていた・・。 それが! 彼女・・だんだん 「あんたなんか レベル低すぎ! もう私の周りでうろつかないで!!」的な態度に出てきた。
なので 私は 夫に 「もう彼女にダンスを申し込むのはやめた方がいいよ・・嫌がってるんだから」と忠告。
そうこうしていたら・・彼のダンスは全然向上しないけど・・彼の人柄人気は上昇! 結構できる女達 つまり先生クラスの女達が 彼にダンスを申し込むようになったのだ。
本当は女の人からは申し込まないのだけど・・ 彼の場合は別・・そそくさとパーティーの最中に彼に寄って来てダンスを申し込む。 だから夫はビックリ仰天! だめだめ! 僕は初級者だから・・としり込みするが・・そんな上級クラスの女達は 「そんなにビビらないで!・・」と強制的に彼をフロアーに引っ張って行くのだ。 彼は そんな不思議な人気力があるのだ・・。
と言う事は夫が上級レベルの女達と踊ると彼もまた 上級クラスのダンサーに見えるのだ。 それを見ていた 彼に鼻も引っ掛けなくなった女が 今度は 彼にダンスを申し込む様になった・・。
私が 彼に 「あなたが彼女に申し込んだの?」と訊くと 「いや 彼女から申し込んで来た」と言う・・。
私 ”よしよし・・ あぁ~ゆ~ 女には 毅然とした態度で向こうを下でに出させろよ!” と助言する。
つまり 私も絶対に媚びてまで踊ろうとは思わないのだ・・。
絶対誰も手の届かない 不動の位置にいる私のダンスの先生・・私は彼とは知り合いではありせん的態度でいる・・。
鳴れ馴しく寄って来る女が沢山いるので その輩から 私は避けた所にいて 先生を無視している。
だが 先生の方からやって来て・・・ 「さぁ~!! Noriko 馬鹿ども全員 ぶっころすぜ~~!!」 と言ったかと思うと 突拍子もない早い音楽が鳴りだし・・私と先生はまるで一つの弾丸のごとく 他のカップル達を縫って ダンスフロアーを占領した。
先生は次のダンス音楽がどんなのであるかを知りつつ 私を掴んだと思ったら フロアーをガンガンと攻めまくった。 彼の動きは素早すぎて 周りのカップルが よけまくるぐらいの迫力があるのだ。
人は・・Norikoがあの先生と踊れたのは 先生に授業料をたくさん払っているから 先生がNorikoと踊りたいのではなくて ビジネスで踊ったのさ・・と言う・・。
でも 人がなんと言おうと 先生の言った通り 馬鹿ども全員皆殺し~~!! 的気分にさせてくれて 心も体も すっきり!! したのは事実である。 |
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