2026年1月4日日曜日

青春

ここホステルにいると 自分の青春時代を とりもどそうと 抗っている様な気もする。 kiwhihouseを始めたのも 自分の青春と言う物が 存在しなかったのを 人を集めて 自分もその中で わっさかすることで どうにか埋めようとしていたのかもしれない。

でも それって あくまでも 人の青春であって 自分の物では無い。 だが 二十代の若者の集まりがあると その中に自分が入ると あたかも 自分も青春である様な錯覚に陥る。

今 ここ メキシコのホステルにいても 時々 自分が 20代に戻った様な錯覚に陥る。 74歳になった今でも まだ あの存在しなかった 青春時代を模索しているようで 自分で げんなりする。

私は 十代 後半から 二十代ずっと 三十代でも ずっと 若者らしい事は一切していない。 つまり 青春と言える様な 行動ってのが 皆無なのだ・・。 よって 常に それに飢えている自分に気づく。

もう とっくに 遅すぎるのは自分でも 十分に分かっている・・。 が 今でも ホステルの若者達の ワッサカに 参加したい気持ちでいっぱいなのだ・・。

もう 40歳近くの頃に 日本のホステルに泊まった事がある。 そのホステルは海外から来る人専用になっていて・・つまり 海外のパスポートを持っている人達だけが 泊まっていた。

私は ニュージーランドのパスポートだったので 泊めて貰った。 海外の若者は 週末になると クラブ等に繰り出して 明け方まで飲んで 騒いで ダンスしてをやる。

そのホステルでも 10人位が 六本木のクラブに繰り出した。 あのころは 外人バーとか言うところなのだろう。 私も いつも仲良くしていた カナダ人のまるで王子様の様に背が高く 所謂 金髪青眼。 だけど 凄く優しい、 その彼が 外人バーへの繰り出しに私も誘ってくれた。

私は38歳ぐらいだったろうか・・ 自分では まだまだ 若者のつもり・・。 外人バーには あのころはやりのミニでワンレン(長い髪を背中に垂らして パツっと一直線に切った髪)の日本人女子が 結構 その外人バーに来ていた。

バーの中は満員電車の様な その六本木のバー。 その二人連れのワンレンの日本人女の子が 私と一緒のカナダ人の男の子に目を付けていたのが分かった。 二人で ずっと 彼の事を話していたからだ・・。 

でも 同時に彼女等は 私が彼にくっついているので なんか 遠慮して居るようでもある。 どう見たって あんた 彼には 釣り合ってないよね~・・ってな感じに私を見ていたのも分かった。

ついに 一人の女が 私に "彼って あなたの彼氏?" と訊いてくるので ・・

"ちゃうよ~ 彼と踊りたかったら どうぞ どうぞ!" 私が言ったトタン! "えっ!! いいの~!" と言ったトタン 彼女達は その王子様的男に しなだれかかった。

そっか~ これが 青春だよな~・・ もう 青春は 私には 通り過ぎたのかも・・? と その時思った。 以来 私は 自分の青春は もう ないのだ・・ 諦めろ・・と 言い続けた人生だった・・。

でも その後 私は 六本木からホステルまでの終電を逃したら タクシーは絶対捕まらないと知ってたので 慌てて 外人バーから 出て 駅に歩き始める・・。 だいぶ経ってから 遠くから 私の名前を呼ぶ声がする。

振り返ると 一生懸命に 私を追いかけて来るのは その王子様。

私は"いいよ 一人で帰るから ・・" と言うと "僕も一緒に帰るよ~" と彼が言う・・。

でも " 大丈夫 大丈夫 みんなと一緒に居て!" と私がキッパリ 言うと 彼は "じゃ 気を付けて帰ってね" と言ってくれた。 

これが 私の唯一の青春だったのかもしれない・・。 あの時 ワンレンの女達に彼を譲った事。 彼が 私を追いかけて来てくれた事・・。 あの時 私は 既に 王子様とよりも10歳以上も年上・・。 最初で 最後の ささやかな青春だったのかもしれない・・・。

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