放浪の旅

また　放浪の旅にでる。 とは言っても　一ヶ月程度の放浪・・・。　できれば三ヶ月ぐらいは　放浪したいなぁ〜　とは目論んではいるが・・。 本当は一生続けたいと　以前は思っていた・・。

なんせ　このご時世　どこもかしこも　コロナだ〜　オミクロンだ〜　と騒いでいて　海外旅行なんて　とんでもない！　と思っている人達がほとんどなのだ。 特に喘息持ちの私は　コロナになったら　一発で　どうにかなってしまうのでは・・？　と　懸念しているが・。 

老後は　世界放浪・・と決めていたのに・・老後・引退と同時にコロナが始まり・・　元の自由に世界を放浪できる状況になるのは　もういつのことやら・・・と言う状態だ。 特に　東ヨーロッパを攻めよう！　と思っていたのに・・戦争まで勃発してしまって・・。 神様って　まさに　私を目掛けて嫌がらせをしているとしか思えない・・。 

体もどんどん弱って来て　いろんな所に支障が出て来ている。　一日の半分ぐらいは横になっていたい・・とおもうほど　もう体は言うことを利いてくれないのだ。　 

それに昔から弱かった歯がボロボロになって来ている。　噛めなくなってしまうのは　仕方ないとして・・前歯が突然折れる　欠けるとかすると　まぁ〜〜！！　どう仕様もない　抜けばば〜の様になる。　 旅をする度に　前歯がなくなるのだ・・。 

今回の旅は万全を期し　時間をかけて　インプラントで　キチンと！　やったつもり・・が　一本だけ自分の前歯が残っていて　それは　大丈夫！と思っていたのに・・　旅出発寸前で　なんか　グラグラ動くではないか！　　 

昨日は早急に歯医者に見てもらった・・が・・大丈夫とは言ってくれたが・・　硬いのが当たったら　もしかしたら欠けるかも・・？　とりあえず　その歯だけは　そぉ〜〜としておけば　いいよ・・。 と言う・・。　 

が・・そう言われても　なんか食う時は　そんなのすっかり忘れて　すぐ　ムシャムシャとくらいつくので　そのユラユラしている歯にどうしても当たってしまう。　当たってから　いかん！　いかん！　と気がつくのだが・・。　その歯が　欠けるのも時間の問題かも・・？ 

とりあえず　旅に出るということは　そういうことの可能性も踏まえて　家を出るということになる。 

今回は　メルボルンでの　豪華な舞踏会もある・・週末に4回もダンスがあるので・・その分の衣装・靴も持参。　化粧道具も気合の入ったのを持参せねば・・。　

 だが　西オーストラリアもキャンプをしつつ　攻める予定でもある。　ということはキャンプもできる準備もして行かねば！　と色々と考えれば　きりの無い程の荷物になってしまう。 

それでだ！　この放浪ベテランの私は　１２ｋｇの荷物にまとめた。　自分で持ち運びできる程度の量でなければ　旅はできない。　人に頼っていては　放浪の旅はやってはいけないのだ。 

荷物は　シッカリと分類して　まとめる。まとめた物をジップロックに詰めてゆく。　

つまり　一目瞭然ですべてが見える状態でないと　全く持って用を足さない。 自宅でさえ　シッカリと物の置き場を決めているのに・・いつも　いろんな物が消えて・・イライラする。　

旅に出るということは　物がいつもの生活で普通にあるのが無いということだ。　 つまり　完全にシンプルLIFE。　物がなくてもやっていける能力がなければ　旅はできないのだ。　

薬類の多さにびっくり！　若い時は　こんなの絶対に持ち歩かなかったのに・・と思いつつ・・あれも　これも　と詰め込んでいる・・。

おまけに　今回は　自国を離れる前に色んな手続きが必要だ。　すべてはオンライン　つまり　インターネットでの作業になる。　入国するのに・・細かな自分の情報を　オーストラリア健康管理局の指定するフォームに記入しなければならない。

自分本人確認を何回もされる。　何回も　自分のEmailや電話にコードナンバーを送って来て　それを　フォームに記入しないと　前に進めないシステムになっている。　

それに予防注射もやったぜ！　と言う証明書を　発行してもらって　それを　デジタルとハードコピー両方持ってろ　とも言っている。　

出発寸前のPCR検査のネガティブ結果証明書も提出しないと　飛行機にも乗せてくれないし・・もちろん　オーストラリアの入国も許されない。

そして　オーストラリアはたくさんの州で成り立っているが　州を跨ぐ毎に　また　その州独自の健康管理局が発行しているフォームに記入しなければならない。　それも全部インターネットでの作業になるので・・スマホを上手に操る人でないと　移動も不可能になるのだ。

老人達が　空港で右往左往しているのを　去年の旅行で見た。　ま〜　私自身も老人なので　あまり変わり無いのだが・・・。　20歳代から　コンピューターを使い　また　インターネットなんぞ普通の人は全く知らない時期から　自分はやっていたのが　今はとても重宝している。

夫は機械オンチで　私が手とり足取りしてあげないと　何もできない。　旅行の手続きから　コロナ関連の証明書作成　取得まで手助けが必要なのだ。やり方を教えるより　私が彼の分もやって上げた方が早い。　つまり　やり方を教えるのも　もう不可能なのだ。

ネット・デジタルを使いこなさないと　つまり　スマホを上手に使いこなさないと　旅行もできない時代になったってことは　もう我等の世代は海外旅行なんぞ　するな　と言われているようでもなる。

現に夫は　もう海外旅行をする意欲をかなり無くして来ている。　家で庭仕事をやる老後で十分・・と思うようになっている。

レンタカーも　規約に65歳以上は特別規約になる。　旅行保険だって　65歳以上だと　特別規約だ・・。　

あぁ〜　老人になってしまった今　私の世界放浪の夢が　ドンドン　遠ざかっているような気がする。