ニュージーランドでの タンゴの踊りは 自分に 自信が無いのも手伝って・・ ってか とりあえず 3年とか 4年とかしかやってなかったら 初心者と見なされる。
10年 20年とか やっている人ぐらいしか タンゴでは生き残っていないので・・ 初心者で Milongaにではってくる人は ほとんど居ない。 つまり 誰も相手にしないので・・Milongaに参加する意味がないからだ・・。
しかし・・そんな感じで踊っていても 何も始まらない・・よって 私は 初心者である事を忘れ とりあえず 自分の踊りを確立して・・ ガンガン行くしかないのだ・・。
自信が無いとか言ってたら バカにされて 自分がしぼんで しまうだけだから・・。
と言うことで・・ 初心者と言う時期に 私は ガンガン行く事に慣れて来た。
が! それは ニュージーランドだけの事であって・・ それは 日本では 通用しない。 日本の風潮って事もあるのか・・ 男性はリード 女性はそれに従う・・と言う物でなければ 男性は 特におっちゃんは 絶対に女の踊りを受け入れない。
最初の頃に踊った時・・「あんたは クセがあるね!」 といきなり 踊りを中断されて・・ 去れ! 的態度に出られた。 これは タンゴでは 最低のマナーである。 が それが また 日本ではまかり通るのであろう・・。
つまり 日本人女なら もっと 素直に俺に着いてこい・・と言う所だろうか・・。 多分 それが 日本人女でなかったら その日本人オッサンは そうはしなかっただろう・・。
そんな経験をしても・・ もう 私は自分の踊りと言う物にある程度確率させていたので・・ 変える気もしないし・・ そう言う態度のリード男とは 金輪際踊らない・・と心に決めた。
しかし・・よく観察していると 日本では やはり リード男は強気で フォロアーの女は 男に沿うのに必死だ・・。 だから 私は日本人だけのMilongaは 結構苦手だ。
そして 日本の特徴としては テキスト通りのタンゴステップを どれだけこなせるか? が 一番の問題なので・・ まるで 教科書的ステップのみの踊りになるのが 本当につまらない。
ニュージーランドでは 自分の踊りが上達するに従って・・相手も そのレベルに合わせて踊る男がいる。 つまり 上達すれば する程 相手の踊り方が ドンドン レベルアップした男と踊れる事になる。
さて ここ ブエノスアイレスでは 又 ニュージーランドとも 日本とも 全く違うのを経験する。 つまり レベルと言う物は 全然関係ない気がする。
例え 一般的に言う 初心者的レベルの人でも 中級でも 上級でも 一瞬で そのレベルは分かる。 が! 踊りと言うのが 個人的に全く違うのだ。 個人個人が 自信を持って ガンガン攻めて来る・・って感じだ。
もちろん 日本のテキスト通りのステップってのは 皆無だ。
レベルなんか 一切関係なく 相手は自分の踊りに自信満々で 攻めて来るって感じなのだ。 かなり下手で 全然ステップなんかも無茶苦茶な人も そんなの関係なく 攻めてくるのだ。
つまり 自分の踊りに 全ての人が誇りを持っているとでも言うのだろうか・・。
なので・・ こっちの方がオタオタしてしまうのだ。でも そこで オタオタしていたら・・負け・・。 勝ち負けの問題では無いのだけれど・・ 負け的気分になってしまう。
と言うことで 負けで終わってしまえば・・ タンゴを辞めろと言うことになる。 そのくらい 攻め的踊りが重要なのだ。
ニュージーランドの私のダンスの先生は アルゼンチン人。 彼が 口を酸っぱくして 私に 「自信を持て!」 「自分を信じろ!」を まるで 呪文の様に言い続けた意味がよく分かったのだ・・。
そして その先生は 私に 一つのステップも教えてくれなかった。 毎回 毎回 ここ2年の間に タンゴ魂だけを 私の中に埋め込んで来た・・と言う感じだ。
自分のダンスは これでいいのだろうか・・? とか 間違っているのでは・・? とか そんな事は一切無駄な事。 そんな考えでは タンゴは踊れない・・ と言うのが ここブエノスアイレスに来て分かった。
つまり タンゴを踊りたいなら 堂々と踊れ! そして enjoyしろ! それが 全てなのだ・・ と言う事が分かった。まさに 私の先生の教えなのだ。
と言うことで ダンスのレベルがどうであろうと・・ 踊ってて たのしけりゃ~ 全てマル と言う事なのだ。
私は ここブエノスアイレスで タクシーダンサーと言うレベルの男に 4回当たっている。 一瞬にそいつが タクシーダンサーだと言うのが 見破る事が出来る。 最初に当たった時は なんとラッキーな! なんと 夢心地に踊れるだろうか・・! と 心が抑揚した・・。
が・・何人とも踊っていると・・ 詰まらなく感じる様になって来た。 そして タクシーダンサーとおどっても おもろく無い・・と言うのにも気付く。
つまり 踊りが 商売なので・・ 相手が 「ま~! すてき~! あなたと踊れて光栄だわ~!」と言わせるダンスをする・・。 そこに パートナーダンスの醍醐味・・つまり 音楽で二人の心が一体化し・・踊りも一体化した時の 高揚感ってのが無いのだ・・。
ま~ そう簡単に 誰とでも 興奮するような一体感を覚える訳ではないのだけれど・・。 とりあえず 誰でも 必死で 相手に合わせて 心と体の融合感を味わいたいと言う気持ちは 伝わって来る。
だから レベルはどうあれ・・ 楽しいのだ・・。
そして まだ そんなに 何人もの人と踊った訳ではないのだが・・ これだ~! これが タンゴと言うのもなのでは! と思う人と数人出くわした。
そんな人は もう 一曲目から 感じる・・。 一人の相手と3曲踊るのが Milongaでのルールだ。 曲も3曲をひと塊として 流される。 それを 一タンダと言う。
つまり 相手が決まって踊るとしたら 最低3曲はその人と踊る事になる。 大体一曲目で 相手の出方を見る・・二曲目で 大凡の相手のレベル 踊り方を把握・・ そして それを 目いっぱい使って 二人の踊りを融合させ・・一体感を完成させる。
三曲目は もう 二人の魂と流れる音楽が完全に一つになり・・踊っているという意識はない・・ほとんど トランス状態になり・・・魂がぶっ飛んでしまう。
そうなると ほとんどベッタリとくっついている頭とか 顔とかの汗もベタベタ・・時々 汗がポタポタと 頭から流れて 顎から 落ちる。 汗でネチャネチャしようと・・ベタベタしようと お互いに もう そんなこたぁ~ しったこっちゃ~無い。
曲が終わり・・お互いの汗とか 髪の毛とかベタベタと絡みあっててでも トランス状態から 覚めた時は お互いに笑みが零れる。
3曲ある 一つのタンダが 大体10分間なのだが・・ 我らは それを 10分間の関係と呼ぶ。 10分が終われば・・ また 一瞬の内に完全なる 見知らぬ他人に戻る。
それが タンゴの醍醐味だろう・・。
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